RPA

【中小企業向けRPA事例(2)】Excelリストを用いてWebサイトから最新株価を自動取得

現在、大企業を中心に、様々な業界にRPAがかなりの速度で浸透しています。今後はRPAの価格低下に伴い、中小企業にも広がっていくと思われます。

そこで、中小企業の業務を想定した自動化の事例を紹介していきます。今回は、Excelシートに記載した企業情報をもとに、Webサイトから最新株価を自動取得します。

1. 実行環境

【OS】Windows 10
【CPU】CORE i5(2.20GHz)
【メモリ】4.00GB
【RPA】UiPath(Community Edition)

2. 自動化の方針

Excelシートに記載した企業情報を、Webサイト(Yahoo!ファイナンス)に入力して、最新株価を検索します。企業名で検索すると、検索結果にグループ会社や同名企業が表示され、一意に特定できないケースがあるため、銘柄コードを検索で使用します。

今回は、ExcelソフトとWebブラウザを組み合わせて業務を自動化します。UiPathには、Excelソフトを処理する専用のアクティビティや、Internet Explorerを操作するアクティビティがあります。

なお、RPAにおける自動化では、少しの工夫で劇的に生産性が向上する場合があります。常に最適なやり方は存在しないので、ロボット(ワークフロー)を作成する前に、しっかりとシステム設計を行うことが望ましいです。

3. システム設計

今回設計したシステムの入出力(I/O)関係を下図に示します。

system design

 

3.1. 企業リスト

企業名と銘柄コードを記載したリストを作成します。項目は「企業名」「銘柄コード」「株価」の3つです。作成時に「企業名」と「銘柄コード」を記入しておき、「株価」にはWebサイトで検索した値を書き込みます。

company list

 

3.2. 処理プロセス

UiPathで作成する「ワークフロー」のプロセスは以下の通りです。

  1. Excelシート(企業リスト)の読み込み
  2. テーブルデータの取得
  3. Webサイト(Yahoo!ファイナンス)へのアクセス
  4. 検索窓に銘柄コードを入力
  5. 検索ボタンをクリック
  6. 検索結果をクリック
  7. 最新株価の値を取得
  8. Excelシートに最新株価を書き込む

項目4~8は、企業データの件数だけ繰り返し処理を行います。

process

 

4. 実行結果

作成したUiPathのワークフローを実行すると、各企業の最新株価がExcelシートに書き込まれました。期待通り、Webサイトから最新株価を自動取得することができました。

result

 

実行環境によって違いはあると思いますが、企業データが10件の場合は、全体の処理時間は58秒くらいでした。なお、ExcelソフトやWebブラウザをバックグラウンド処理させ、他の作業も並行して行った場合は、1分43秒くらいかかりました。

5. 考察

今回は、Excelシートに記載した企業情報をもとに、Webサイトから最新株価を自動取得しました。

自動化における重要なポイントを纏めておきます。

  • UiPathを使うと、ExcelソフトとWebブラウザの操作を自動化できる
  • 最初に全体の処理時間が短くなるやり方を検討することが大切
  • バックグラウンド処理し、他の作業も並行させた場合は、処理時間が長くなる